八重歯は少し特殊な歯並びで、日本ではチャームポイントとして捉えられることもあります。つけ爪のように、外側から白いチップを貼って八重歯にするようなサービスがあるくらいですから、どう受け止めるかはそれぞれの価値観次第です。ただ、医学的な観点からすると、八重歯は間違いなく異常な歯並びなので、矯正治療の対象となります。それは子供も例外ではありません。

▼八重歯は小児矯正で治療できます

結論からいうと、八重歯は小児矯正で治療できます。小さい頃に矯正を始めることで、無理なく八重歯の症状を改善できることでしょう。そこでまず知っておいていただきたいのが八重歯になる原因です。

▼八重歯の原因について

八重歯になる根本的な原因は、スペースの不足です。上の顎の幅が狭かったり、小さかったりすると、14本の永久歯を並べるためのスペースが不足します。その結果、比較的遅く生えてくる犬歯が歯列に収まり切らず、外側に飛び出してしまうのです。もちろん、骨格的な異常だけでなく、歯の大きさや数の異常によっても八重歯になることがあります。それは精密に検査してみなければ特定できません。

▼小児矯正なら自然な形でスペースを作れる

小児矯正は、顎の幅や長さなどを調整するのに優れた治療法です。最もわかりやすいのが床矯正装置で、マウスピースのような形をした装置を装着することで、顎の骨の幅を左右に拡大することができます。そうすることでスペース広がり、歯列弓も拡大するのです。十分なスペースがあれば、八重歯の根本的な原因も取り除けます。混合歯列期の八重歯なら、適切なスペースを確保することで自然と改善されることもありますが、二期治療で仕上げの矯正が必要となるケースも少なくありません。ちなみに、子供向けのマウスピース型矯正装置であるインビザライン・ファーストなら、細かい歯並びの乱れも混合歯列期に改善することが可能です。

▼インビザライン・ファーストってなに？

インビザライン・ファーストとは、小児期に使えるマウスピース矯正（＝インビザライン）で、透明な樹脂製のマウスピースを使って、歯並びの乱れを細かく整えます。子供の八重歯も当然、治療の対象となりますので関心のある方はお気軽に当院までご相談ください。広島県呉市のうえはら歯科医院は、インビザライン・ファーストの診療実績が豊富な歯医者さんです。

▼まとめ

今回は、小児矯正で八重歯を治す方法について解説しました。八重歯は人によっては魅力のひとつとして捉えられますが、歯磨きにしにくい、全体の噛み合わせが悪くなるなど、さまざまなデメリットを伴う歯列不正の一種ですので、治療が必要となるケースも多いです。八重歯を小児矯正で治療することで、抜歯をせずに健康的な歯並び・噛み合わせへと導くことも難しくありません。