皆さんは矯正歯科の治療を受けた後に元に戻るという話を聞いた事があるでしょうか。矯正歯科治療は一度の治療で歯並びを大幅に改善する事ができるのですが、このような状態を完璧に維持するには患者さん自身が治療に協力する事が求められます。矯正歯科の基本的な知識を身につけ、治療を受ける際に役立てていきましょう。

矯正歯科治療というのは一度の治療で効果が長く続くのですが、実はしっかりと後戻り対策をしなければ矯正治療を受けた後に元に戻ってしまう事があるのです。矯正歯科の治療ではまずはじめに骨の成長をコントロールしたり、骨の幅を広げて歯が入るスペースを確保する治療が行われ、その後歯を順次並べていくのですが、この歯を並べる治療だけで矯正歯科治療の大半が終わりと考えてしまうと実は後戻りを経験することになってしまいます。矯正歯科治療を受けた後には後戻りを防ぐための保定という治療が必要になり、保定の治療がしっかりと行われると後戻りを防ぐ事ができます。

保定をするためには保定治療用の治療器具をお口にはめて利用したり、前歯の裏にワイヤーを貼り付け、歯が動くのを防ぎます。この保定の治療はだいたい二年程度続ける必要があり、しっかりと毎日歯が動かないように保定治療器具を取り付けておくとほぼ後戻りを防ぐ事ができます。しっかりと保定ができるようにお子さんの場合には親御さんの監督が求められます。しっかりと保定治療まで受けて。綺麗な歯並びを保つように心がけましょう。